2010年7月17日土曜日

アンチエイジング・ミニドックのサマーキャンペーン中

当院、福島耳鼻咽喉科では只今、アンチエイジング・ミニドックその他、各臓器別検査(血管年齢、骨年齢)のサマーキャンペーン中です。

アンチエイジング・ミニドックとは、血管年齢、骨年齢、筋年齢、神経年齢の4つを測定する簡易の検査です。

ホルモン検査など血液検査を省いているために、お手頃な値段でできる基本的な体内年齢を調べることができます。

入門編として検査されてもいいですし、定期的に経時的変化を把握するにも有効だと思います。

検査時間は、予約なしで30分、説明、アドバイスは別日予約で10分です。

通常8400円(税込)ですが、サマーキャンペーン中、8月末までは7000円(税込)にしています。

また、血管年齢は通常1500円(税込)が1000円(税込)、骨年齢が通常2100円が1500円(税込)になっております。

またとない機会ですので、是非、御調べになることをお勧めいまします。

健康管理に日頃、がんばっておられる方、是非、ご自分の日頃の成果を数値で把握されて、参考にされてはいかがでしょうか?

実年齢より若く評価されると、実に嬉しく、また、明日からの健康管理の向上心が湧いて来ますよ。

逆に、健康を気にはしてても、日頃の健康管理は特にしていないという方、是非、この際アンチエイジングドックを受けて、ご自分の体内年齢を調べて弱点があるなら、強化するためのアドバイスをいたしますので、若返りの強化対策を一緒にしていきましょう。

アンチエイジング医学は若返りの医学であり、究極の予防医学です。病気にならないための身体作り、つまり、健康の危機管理です。

地震に備えて、耐震設計の家に改造したり、防災グッズを用意するのと同じです。地震が起きてからでは手遅れです。

2010年7月14日水曜日

私のアンチエイジングドックの7ヶ月後の成果は?

私(現在の実年齢51歳、男性)は、昨年11月と今年6月に、アンチエイジングドックを受けました。今回は、その成果はいかに?というお話です。

老化判定グラフから比較します。筋年齢38歳>>39歳、血管年齢53.8歳>>48.0歳、神経年齢38.0歳>>39歳、ホルモン年齢38歳>>39歳、骨年齢35歳>>36歳。血管年齢以外は1歳年齢が増した分1歳臓器年齢が1歳増えてます。

特筆すべきは血管年齢です。7か月前は53.8歳で実年齢より3.8歳老けてましたが、今回は48.0歳で、実年齢より3歳若返りました。

単純計算で血管年齢の若返度は5.8歳です。他の年齢も実年齢から比較すると実年齢より12歳若く、オプチマルレンジ(理想的健康年齢)範囲内ですので、まずは合格点だと思います。

今回、血管年齢が若返った原因を検討すると、

①ホモシスチロールのサプリメント内服
②減塩食
③野菜中心、低炭水化物の食事
④ウォーキングと筋トレによる運動

ホモシスチロールは葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12含有のサプリメントです。肉食から摂取されるメチオニンから代謝されるホモシスチンを減らします。

ホモシスチンは過剰になると悪玉コレステロールのLDLと肝臓で結合して血管内に運搬され、マクロファージに貪食され動脈硬化を促進するといわれています。

これが、今回の血管年齢を改善させた最大の原因だと思っています。

なぜなら、それまで②から④までは1年以上継続していたわけで、新たにホモシスチロール内服が追加することで良好な成績になったわけですから。

実際、ホモシスチンの数値も13.1nmol/mlから9.9nmol/mlに低下し、葉酸の数値も4.0ng/mlから112.0ng/mlに増加しました。

アンチエイジングドックを経時的に施行すると、健康管理の成績が明確に出てきます。これは、確実にモチベーションが上がります。弱点が見つかれば、そこに集中して強化対策も取れますから非常に良い指標になると思います。

2010年7月9日金曜日

酸化ストレスを測定できます

酸化ストレスとは、活性酸素やフリーラジカルによって細胞が酸化傷害を生じ、脂質の過酸化反応、タンパク質の変性、DNA損傷を引き起こすことがわかっています。この酸化ストレスが老化や癌を始め種々の生活習慣病の原因になっていると言われています。

ですから、活性酸素やフリーラジカルを①外部から体内に入れない、また②体内で作らない、③作っても除去することが重要になってきます。

でも、活性酸素やフリーラジカルは全くの悪玉かというとそんなこともなく、殺菌作用や抗腫瘍効果もあり、重要な役割を果たしています。要は、過剰な活性酸素、フリーラジカルの暴露を避け、防御機構が正常に働いて、バランス良く機能していれば問題ないわけです。

活性酸素は、外部からは大気汚染、放射線、紫外線、タバコが挙げられます。

体内で生成するところは、主にミトコンドリアというエネルギー製造工場です。食べ物を原料に酸素を介してエネルギーを作りますが、活性酸素やフリーラジカルは、工場から出る排気ガスのようなものです。

この活性酸素という排気ガスを除去してくれる防御機構が、私たちの身体に中には誰でもあるわけですが、この機構が働くためには条件があります。

それは、運動している時と空腹でいるときです。

ですから、運動、腹7分目のカロリー制限は非常に健康のためには良いということが科学的にも立証されているのです。

活性酸素を除去する機構には3段階の防御網があります。

第1段階は、SODやカタラーゼやグルタチオンペルオキシターゼという酵素群です。第2段階としては、私たちが食べ物やサプリメントから摂取するビタミンCやビタミンEやCoQ10などの抗酸化物質です。第3段階が、酸化傷害を修復するホスホリパーゼやプロテアーゼなどの酵素群です。これらの防御網をくり抜けた細胞が、老化や病気の原因になっていくわけです。

基本的には、運動とカロリー制限と抗酸化物質の摂取が酸化ストレスから身体を守るためには必要になってきますが、個人差が大きいですので、データとしてご自分の酸化ストレス度や抗酸化力は知っておいたほうが賢明だと思います。

それに対する対策方法もありますから、きっと改善してくると思いますよ。

因みに、私の場合、昨年2月の酸化ストレス度(d-ROM)が400と中程度ストレスレベル、今年の6月の酸化ストレス度が314で軽度ストレスレベルに改善しました。(200-300:正常)

ちょっとは、サプリメントと運動とカロリー制限の効果がでてきたのかなとホッとしておりました。

2010年7月7日水曜日

筋肉が喜び、代謝フル回転するウオーキング

ストレスを感じると体内から分泌する副腎皮質ホルモンであるコルチゾル。これを測定することによりあなたのストレス度を調べることができます。

コルチゾルは脳の記憶を司る海馬にダメージを与え脳委縮を起こすといわれていますので、コルチゾルは10.0μg/dl以下が理想といわれています。

昨年9月の私のデータが19.2μg/dlでしたのでかなり、ストレスを抱えていたことがわかります。

ストレスを解消する方法として良いとされていることが、リズム運動だということでした。単純なリズム運動としてはウオーキング、ゆっくりとした腹式呼吸をする座禅やヨガがあります。

これによって脳内から癒しのホルモンであるセロトニンが分泌されるとストレスは解消されるということでした。

また、映画やドラマを観たり、人に悩みを聞いてもらって、涙を流すということも脳がリセットできる良い方法のようです。私は特に前者のウオーキング1万歩と座禅(精々10分ですが)をしました。

これが功を奏したのか、今年の6月に測定したコルチゾルが9.4μg/dlでした。なんとか正常範囲内に到達しました。

また、DHEA-sという性ホルモンの前期物質ですが、これは歳とともに低下するホルモンですが、長寿者ほど数値が高いことが知られており、長寿の指標にしたり、元気度の目安になります。理想的な数値として2000ng/ml以上とされており、DHEA-s/コルチゾルの比が20以上が理想とされております。

昨年の私のDHEA-sが1529ng/ml、今年の6月が2180ng/mlと上昇しておりました。ですから昨年のDHEA-s/コルチゾルは7.96、今年が23.2で、かなり理想的数値にまで改善されております。

やはり、人間の本来の太古の昔から備わっている狩猟の遺伝子に則り、一日10km以上草原を駆け廻って食べ物を獲るという行為は身体の代謝が正常に回転し、善玉の遺伝子を選択的に活性化されているのだと痛感します。

筋肉を動かして初めて動き出す代謝、筋肉をあまり使わない現代社会において身体の本来の代謝が不完全燃焼している人々が沢山いると思います。

炭水化物過剰摂取、運動不足からインスリン過剰消費を起こしたら糖尿病になるし、ストレスと運動不足からセロトニンの分泌不足を起こしたら、うつ病になるし、現代病は肥満とストレス社会と運動不足が原因であることが多いように思います。

歩くと言うことはお金もかからないし、怪我をするリスクも少ないので、大変よいアンチエイジング法だと思います。

是非、太古の昔から長い間保存されてきた生命維持に不可欠な狩猟遺伝子を大いに活性化するために歩きましょう。

2010年7月3日土曜日

動脈硬化予防にはホモシスチイン対策がお勧め

先日、久しぶりに動脈硬化の程度がわかる加速度脈圧計で測定しました。CAVIという機械で測定所要時間は3分くらいで簡単です。

昨年の3月のデータが右8.5、左8.2と高め。8.0未満が正常で、8.0以上9.0未満が注意領域、9.0以上が動脈硬化領域となります。

だから、ちょっと注意領域で、実年齢の平均値より少し高いので気になっていたのです。

それから、動脈硬化を軽減するためにしたことは、350gの野菜の摂取、炭水化物の摂取制限(70g)、塩分制限(6g)、有酸素運動(ウオーキング、1万歩)と筋トレ。

それで6か月経過して、昨年の10月のデータが右8.4、左8.0とちょっとだけ下がった?誤差範囲かな?でもまだ、注意領域内。

そこで、肉食制限とホモシスチンというアミノ酸の蓄積を抑える効果のある葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が含まれているサプリメントを飲み始めました。

このホモシスチンとは動脈硬化の原因として注目されている物質です。動物性たんぱく質のメチオニンから肝臓で代謝されるホモシスチンですが、過剰にホモシスチンが存在すると悪玉コレステロールのLDLと肝臓で結合して、動脈壁に存在するマクロファージに貪食され、泡状細胞になって血管壁にプラク形成して動脈硬化が進行すると言われています。

だから、LDLが正常でも動脈硬化が進行している人は、ホモシスチンの数値が高い人が多いのです。

実際、私の昨年の9月のホモシスチン値が13.1(正常は7.0以内)と高かったのですが、葉酸含有のサプリを飲んでから9.9まで下がりました。

しかも、今年の6月のCAVIのデータが右7.9、左8.0とちょっとだけ正常範囲内に改善しました。

また、血圧も改善しました。昨年3月が140/90だったのが、今年の6月は123/83になりました。

このホモシスチンを抑制するサプリメントは各社で売られていますが(たとえば、商品名ホモシスチロール、ダグラスラボラトリーズ、ジャパン社)、1日1錠で20円しないくらい安いサプリですから経済的です。

たしかに血圧降下剤や脂質異常改善剤のスタチンは良い薬ですが、境界ラインの人や加齢による動脈硬化を未然に予防したいと思う人にはお勧めのサプリだと思います。